ポンの特徴
ポンはすぐれた記憶力を持つ犬だといわれています。
確かに覚えが早いというか、変なところで抜群の記憶力を見せます。言いかえればしつこく覚えていて、根に持つという感じでしょうか。
2000年4月号の「愛犬の友」(誠文堂新光社)にPONの特集がありました。発売になった時、当時のPON飼いは先を争って購入したものです。自分達のPONを言い当てんばかりの記事は今でも私たちのバイブルになっています。もうバックナンバーもなく、新たに目にすることは出来ないので、編集部の方のご厚意で本文を引用させていただくことにしました。
■ポンの記憶力は素晴らしいです。良い意味でも悪い意味でもそう言えます。たとえば、あなたがポンに対して悪いことをしてしまったとします。その犬はそのことを一生忘れません。逆に友人が家を訪れてポンと会い、少し時間を過ごしたことにしましょう。その友人の事を決して忘れません。また人柄を見抜く能力に長けています。■
ね、怖いでしょ。人を見る執念深い犬なんです。
■また、大変勇敢な犬で常に飼い主を楽しませてくれます。その中のひとつに”にらめっこがあります。ある物が欲しい場合、座り込んでそれを貰うまでそのものをじっと見ています。■
ここでも特有の粘着質がわかります。
一般的に犬の集中力は数十分です。でもPONのこういうことに関しての集中力に時間の制限はありません。特に棚の上に大好きなボールがのっかていて、それを飼い主がくれない時・・・彼らは休むことなくひたすら棚の前で待つのです。昼になり・・・夕になり・・・夜になり・・・。飼い主が無理やり寝かしつけたとしましょう。朝起きたら必ず・・・その棚の前で座りますよ。ビックリです。
■ポンのもうひつとつの特徴は、実際に唇を後ろに引っ張って微笑むことができるということです。■
これは本当に驚きです。初めて自分のPONの笑いを見た飼い主さんが腰を抜かしたという話もあります。あえて形容するとしたらウシシシシ。実際本当に嬉しい時にやります。
次に「愛犬の友」にPONの欠点について書かれてありますのでご紹介しましょう。
■また性格は本当にいいのですが、頑固な一面はあります。すべてのポンのもう一つの名前は「ノー」なのではと思わせるほど頑固です。飼い主が犬のいたずらを見つけ、「ノー」といいますが、犬は「だから・・・?」という目で飼い主を見ます。■
確かに頑固な側面があり、頭がいいぶん自分勝手に判断して行動することがあります。
■最後の欠点は「泥棒」であることです。その辺においてあるカギ、時計、タオルなそがなくなってしますことがポンのいる家では日常茶飯事です。庭のどこかに埋めたり、小屋の中に隠したりします。その隠し場所はさまざまです。■
この泥棒というところが大きなPOINTです。
貧しい土地柄で生きながらえてきたPONは人間から食べる物を与えられることがありませんでした。畑の腐った作物を食い、その辺りに落ちているものを食いといったことで生きてきたのです。そのDNAが作用しているのか、家の中の食べ物をどんなに叱ったり訓練したりしても勝手に食べてしまう傾向があります。元来手先が器用な犬なので、机の上にあるラップをした皿の中の食べ物など簡単なのでしょう。全部平らげた後、わざわざラップをかけなおしていることもあります。食べかすを椅子の下に隠したりもするので、飼い主もかなり後になってから気づく場合もあるのです。